東京ディズニーリゾートで長く親しまれてきた無料の待ち時間短縮サービス「プライオリティパス」が、2026年8月31日をもって姿を消します。
代わりに拡大するのが、有料の「ディズニー・プレミアアクセス」です。オリエンタルランドの最新の決算資料から、新たに対象となるアトラクションや料金、そして今後の見通しが見えてきました。
無料プライオリティパス終了までの経緯
プライオリティパスは、2023年7月の東京ディズニーランド40周年を記念して登場した無料の待ち時間短縮サービスです。
周年イベント自体は終了しましたが、この無料サービスはその後も継続してきました。パーク内で唯一残っていた無料の列スキップ手段でした。
しかしオリエンタルランドは、この40周年プライオリティパスを2026年8月31日をもって終了すると発表しました。9月1日以降の対応は当初不透明でしたが、その一部が明らかになった形です。
9月から拡大する有料プレミアアクセス
2026年7月30日に発表された2027年3月期第1四半期の決算では、東京ディズニーシー25周年の好調などにより、営業キャッシュフローや売上高、営業利益がいずれも過去最高を記録したと報告されています。
資料の後半には、業績に貢献するための施策として、2026年9月1日からプレミアアクセスに新たなアトラクションを追加する方針が記されていました。あわせて、9月16日からエンターテインメントの一部で価格改定も予定されています。
追加されるアトラクションと料金は次の通りです。
- レイジングスピリッツ 1,500円
- インディ・ジョーンズ・アドベンチャー 1,500円
- ビッグサンダー・マウンテン 1,500円
- プーさんのハニーハント 1,500円
- モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!” 1,000円
- ホーンテッドマンション“ホリデーナイトメアー” 1,000円
さらに、2026年9月30日にトゥモローランドのショーベースでデビューするステージショー「D-Groovationz4 Live: Happy! Funky! Groovy! Tour」もプレミアアクセスの対象となり、料金は2,500円です。

プーさんのハニーハントは、9月から有料プレミアアクセスの対象に加わる注目のアトラクションのひとつです。
この変更により、これまでプライオリティパスで乗れていた海底2万マイル、タートル・トーク、ニモ&フレンズ・シーライダー、マジックランプシアター、スター・ツアーズ、ホーンテッドマンション(ホリデーナイトメアー以外)は、9月1日からスタンバイのみに戻ります。
東京ディズニーランドの対象と料金
現在の東京ディズニーランドの有料プレミアアクセスは、アトラクションとエンターテインメントに分かれています。

アトラクションでは、美女と野獣“魔法のものがたり”が2,000円、ベイマックスのハッピーライドとスプラッシュ・マウンテンが各1,500円です。
エンターテインメントは、ディズニー・ハーモニー・イン・カラーやエレクトリカルパレード・ドリームライツなど、いずれも2,500円で統一されています。今回の変更でこれらの価格は据え置きとされています。

モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”は、9月から1,000円という比較的手頃な料金でプレミアアクセスの対象に加わります。
東京ディズニーシーの対象と料金

東京ディズニーシーでは、ソアリング:ファンタスティック・フライトとトイ・ストーリー・マニア!が各2,000円、タワー・オブ・テラーとセンター・オブ・ジ・アースが各1,500円です。

レトロなおもちゃ箱の世界が広がるトイ・ストーリー・マニア!も、根強い人気を誇るプレミアアクセス対象です。
ファンタジースプリングスのアトラクションは、アナとエルサのフローズンジャーニー、ピーターパンのネバーランドアドベンチャー、ラプンツェルのランタンフェスティバルがそれぞれ2,000円です。

ラプンツェルのランタンフェスティバルは、発光する長い金髪の演出が印象的で、ファンタジースプリングスの中でも屈指の人気です。

古代遺跡を舞台にしたレイジングスピリッツは、2026年9月1日から1,500円でプレミアアクセスの対象に加わる予定です。

エンターテインメントは、ダンス・ザ・グローブ!、ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~、ドリームズ・テイク・フライトがいずれも2,500円です。
賢い使いどころと選び方
参考にした記事では、限られた滞在時間の中で訪れる方ほど、プレミアアクセスを積極的に活用する価値があるとしています。
東京ディズニーランドで優先度が高いのは、美女と野獣“魔法のものがたり”とスプラッシュ・マウンテンです。9月からはプーさんのハニーハントも良い選択肢になります。
東京ディズニーシーでは、アナとエルサのフローズンジャーニーが第一候補、続いてラプンツェルのランタンフェスティバルが挙げられています。ソアリングも国内の他パークとは趣が異なり、おすすめとされています。
美女と野獣とファンタジースプリングスのEチケット系アトラクションには、シングルライダーも導入されています。同行者と別々でも構わない場合は、シングルライダーのない対象にプレミアアクセスの予算を回すのが賢い使い方です。

ベイマックスのハッピーライドのように、比較的手が届きやすい料金の対象もあり、予算配分を考えるうえで判断材料になります。
値上げをどう受け止めるか
列スキップの有料化がさらに進むのは、決算で示された通り売上が好調であることを踏まえれば、経営の観点からは自然な流れと言えます。
一方で、無料の選択肢がなくなることには惜しむ声もあります。ただ、無料枠は一部の常連や周辺ホテル宿泊者に偏って使われがちだった面もあり、廃止によってスタンバイの流れが速くなる可能性も指摘されています。

こうした流れは、ウォルト・ディズニー・ワールドやディズニーランドでも見られる動きです。若い家族連れにとって訪れにくくなるという課題も、今後の議論の対象になりそうです。
disneytouristblog.com
無料のプライオリティパスは2026年8月31日で終了し、9月1日からは有料のプレミアアクセスが拡大します。新たにレイジングスピリッツやプーさんのハニーハントなどが対象に加わり、料金は1,000円から。限られた時間で回るなら、美女と野獣やファンタジースプリングスのアトラクションを中心に、賢く活用したいところです。

