ディズニースプリングスに、静かに、けれど確かな熱量とともに新しいレストランが誕生します。あの人気ベーカリー「Gideon’s Bakehouse(ギデオンズ・ベイクハウス)」が手がける2つ目のコンセプト、「Six Ravens(シックス・レイヴンズ)」です。
中世ヨーロッパの世界観をまとった手のひらサイズのハンドパイと、地元オーランドの名店とのコラボレーション。長年待ち望まれてきたこの新店の魅力を、じっくりとひもといていきます。
ギデオンズが手がける新コンセプト「Six Ravens」
Six Ravensは、ディズニースプリングスのザ・ランディングエリアに新しくオープンするレストランです。もともと「Art of Shaving」があった店舗跡を引き継ぎ、あの人気ベーカリーのギデオンズからほんの数歩の場所に位置しています。

王冠を戴いた黒いカラスのシンボルが、この店の世界観を静かに物語っています。深紅とゴールドを基調としたゴシック調のデザインは、ギデオンズ譲りの美意識をしっかりと受け継いでいます。
Six Ravensのソフトオープンは、2026年8月3日(月)。当初は2026年夏のオープンとして発表されていましたが、いくつかの遅れを経て、ようやくその日を迎えることになりました。
Six Ravensはウォルト・ディズニー・ワールドの分類上「クイックサービス・レストラン」にあたります。ディズニー・ダイニング・プランの対象外である点にご注意ください。
物語を秘めた名物「コフィン」
Six Ravensの主役は、テイクアウトに最適な手作りのハンドパイ。その名も「Coffyns(コフィン)」です。自家製のイースト生地に、さまざまな具材を詰め込んだ、食べごたえのある一品です。

「Coffyn」とは、もともとハンドパイを意味する古い言葉。中世ヨーロッパで、長い巡礼の旅に耐えられるよう食事を保存するために生まれた料理がその起源です。彫刻入りの錫製マグや枯れた花をあしらった演出からも、その世界観への徹底したこだわりが伝わってきます。
創設者のスティーブ・ルイス氏によれば、コフィンを購入するとたっぷりのディップソースが付いてくるとのこと。小さなカップではなく、しっかりと味わえる量が用意されているそうです。
全メニューと地元名店とのコラボレーション
Six Ravensのメニューで特筆すべきは、オーランド地域の人気店とのコラボレーションが随所に組み込まれている点です。それぞれのコフィンには、専用のディップソースがペアリングされています。

コフィン(各10.99ドル)
| 名称 | 内容 |
|---|---|
| The Peasant’s Patty | クラシックチーズバーガー。Pink Salamanderとのコラボ |
| The Villain of Valentina | バジルペストチキン。Pizza Brunoとのコラボ |
| The Wizard’s Wonder | マカロニチーズとプルドポーク。Smoke & Donutsとのコラボ |
| The Imperial Idol | ほんのり辛いチキンとココナッツカレー。Red Panda Noodleとのコラボ |
| The Moreish Monk | 中世風グリルドチーズとトマトジャム |
| The Forager’s Find | ローストサツマイモとブラックビーンズのサルサ |
なお、朝食向けの「The Rooster’s Roar」は開業時には提供されない予定です。お店が軌道に乗るまで、少し時間をおいてからの登場となります。
サイドとスイーツ

サイドメニューの「Tale Teller Tatties(8.66ドル)」は、スパイスをきかせて焼き上げた潰しポテトに、名物のハニーマスタードを添えた一品。とろりとしたソースにくぐらせる瞬間が、なんとも食欲をそそります。
スイーツは開業時、「The Tart’s Tempest(7.66ドル)」のひとつのみ。ギデオンズのチョコチップタルトに濃厚なチョコレートファッジを詰め、作りたてのラズベリージャムをのせています。今後はさらに種類が増える予定とのことです。
ドリンクとクラフトビール
house tapのルートビア「The Friar’s Fault(6.96ドル)」のほか、地元醸造所のクラフトビール(各9.66ドル)も充実しています。The Ravenous PigやSideward Brewingなど、フロリダのブルワリーが名を連ねます。
コラボ相手には、ルイス氏が「オーランドで一番のスマッシュバーガー」と評するPink Salamander、受賞歴のあるピッツェリアPizza Brunoなどが揃います。地元の食文化がぎゅっと詰まったメニュー構成です。
ソフトオープンの傾向と訪問のヒント
ソフトオープンは公式には大々的に告知されていません。それでも、ギデオンズには熱心で情報に敏感なファンが多く、SNSを通じて瞬く間に情報が広がることが予想されます。

Six Ravensはギデオンズよりもさらに小さな店舗のため、混雑の管理には工夫が凝らされています。ギデオンズでも活用されているバーチャルキュー(仮想待機列)が導入され、来店順に案内される仕組みです。
列に並ぶ間、ディズニースプリングスのさまざまな魅力を探検していただけます。「Seek the Six」。私たちはお待ちしています。—— Steve Lewis氏(Orlando Sentinelのインタビューより)
ソフトオープン期間中は営業時間が不安定だったり、商品が売り切れたりする可能性があります。訪問するなら、できるだけ朝早い時間帯がおすすめです。
愛されるギデオンズ、そして未来への広がり
Six Ravensの背景を語るうえで欠かせないのが、母体であるギデオンズ・ベイクハウスの存在です。2020年末のソフトオープン以来、その人気は衰えることなく、5年以上たった今も混雑時にはバーチャルキューが使われています。

たっぷりのチョコチップとナッツ、仕上げの塩フレーク。ギデオンズの大判クッキーは、一度食べたら忘れられない存在感を放ちます。行列ができるのも納得の完成度です。

季節ごとの限定フレーバーや、凝ったデザインのメニューカードも、ファンの心をつかんで離さない理由のひとつ。ゲストはクッキーやコーヒーだけでなく、限定コレクターズグッズを求めて足を運びます。

レンガ造りの外観に、重厚な木製ドア。この佇まいそのものが、訪れる人を物語の世界へと誘います。ルイス氏によれば、ギデオンズには数多くのキャラクターと物語が息づいており、その一部を独立させたのがSix Ravensなのだそうです。
興味深いことに、ルイス氏のチームはウォルト・ディズニー・ワールドに5つもの姉妹コンセプトを提案していたとのこと。その中からテイクアウトのニーズに最も合致したのがSix Ravensでした。残る4つがどのようなものだったのか、想像がふくらみます。
地元オーランドの小さな名店を積極的に取り込む姿勢は、ディズニースプリングスに新しい個性を与えています。甘いギデオンズと、塩味のSixRavens。この2つが並ぶことで、ディズニースプリングスでの食の楽しみ方がぐっと広がりそうです。
disneytouristblog.com
Six Ravensは、ギデオンズ・ベイクハウスが手がける中世ファンタジーの世界観をまとった新レストラン。名物のハンドパイ「コフィン」と地元名店とのコラボレーションが魅力で、2026年8月3日にソフトオープンを迎えます。混雑が予想されるため、訪れるなら朝早い時間帯がおすすめです。

