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香港ディズニーランドの体験型グッズ戦略が話題|累計3.5億点超の秘密

旅の思い出を「モノ」として持ち帰ることの喜びは、ディズニーパークならではの特別な体験のひとつです。香港ディズニーランドリゾート(HKDL)では、その喜びをさらに深める新しいアプローチが注目を集めています。

単なるグッズ販売にとどまらず、ストーリーと参加体験を融合させた「体験型マーチャンダイジング」が、ゲストの心をつかんでいます。2026年7月に公開されたプレスリリースをもとに、その詳細をお伝えします。

ラッキーナゲットスピンが3万回超えを記録

2026年4月にグリズリー・ガルチにてスタートした「チップとデールのラッキーナゲットスピン」は、6月末時点で参加回数が3万回を超え、パーク内で最も人気の高いアクティビティのひとつとなりました。

ストーリーテリング・ライブインタラクション・サプライズの要素を組み合わせたこの体験は、エリア全体の雰囲気をより豊かなものにし、ゲストから温かい支持を得ています。

「チップとデールのラッキーナゲットスピン」は2026年4月スタート。わずか3か月で参加者数が30,000回を突破し、グリズリー・ガルチの名物体験として定着しています。

ストーリーが宿るグッズという新しい体験価値

HKDLマーチャンダイズ部門のディレクター、David Koo氏はこの戦略についてこう語っています。

Today’s guests are looking for more than products; they want keepsakes that capture the stories and memories of their visit. Whether it is a plush toy, a pin or an accessory, the true value lies not only in the item itself, but in the magical moments and personal memories it represents.—— David Koo, Director of Merchandise, Hong Kong Disneyland Resort

ぬいぐるみ・ピン・アクセサリーといったアイテムそのものの価値だけでなく、その品物に結びついた「魔法の瞬間」と「個人的な記憶」こそが本当の価値であるという考え方は、近年のエクスペリエンシャルトラベルの潮流とも見事に呼応しています。

メインストリートのポップアップショップと「ロック・オブ・ドリームス」

香港ディズニーランド・メインストリートのポップコーンポップアップショップ。ピクサーキャラクターをあしらったブルー×イエローの装飾とクレーンゲーム機が並ぶ店内
macaubusiness.com / © Disney

メインストリートU.S.A.に登場した「ポップコーンポップアップショップ」では、巨大なポップコーンバケツ型のインスタレーションに手を入れて「ポップコーン」を掴み、その場でピクサーキャラクターのぬいぐるみが明らかになるという参加型の演出が楽しめます。

ディズニーキャストメンバーとゲストが一緒に盛り上がるこの仕掛けは、グッズを「買う」行為に特別な意味を与えています。また、「魔法の夢の城」のそばに位置するスノーホワイトグロットでは、「ロック・オブ・ドリームス」という新体験が導入され、儀式感のある特別なひとときとともに、大切にしたいソuvenir(記念品)を手にする機会を提供しています。

ポップコーンポップアップショップの演出は「掴み取り」の楽しさと開封の驚きを同時に味わえる仕組み。キャストと一緒に盛り上がれる点も、パーク体験ならではの醍醐味です。

ピントレーディングの伝統が新たな形で復活

ディズニーパーク文化の象徴ともいえる「ピントレーディング」の伝統も、HKDLで新しい形として輝きを取り戻しています。2026年6月にリニューアルオープンした「メインストリート・コレクティブルズ」では、この文化を称えるためのピン専用ディスプレイエリアが設けられました。

ゲストはキャストメンバーやコレクター仲間と自由にピンを交換しながら、お気に入りのデザインを探す楽しみを体験できます。一枚のピンが持つのは、単なる収集品としての価値だけではありません。それぞれに固有の記憶が刻まれ、パーク訪問の余韻を日常生活にも延ばしてくれる存在となります。

20周年グッズが3.5百万点突破という驚異の実績

香港ディズニーランドの20周年アニバーサリーセレブレーションは、地元・中国本土・海外からの多くの来園者を集め、2026年6月に盛大なフィナーレを迎えました。昨年6月末以降、20周年テーマのグッズが350万点以上販売されたことが明らかになっています。

その内訳を見ると、「SouvenEARSコレクション」だけで約60万点が購入されたほか、アトラクションやテーマドランドをモチーフにしたブラインドボックスシリーズも2025年度の会計年度内に50万点以上を記録しました。

ブラインドボックスシリーズの好調は、「ストーリー性のあるグッズ」と「コレクタブルとしての魅力」が掛け合わさった結果といえます。何が入っているかわからないドキドキ感と、揃えたくなるコレクション性が支持を集めています。

今後のピクサー・マーベル体験への期待

HKDLは今後もパーク全体の体験を充実させる方針を掲げており、新たなピクサーテーマおよびマーベルテーマの体験を導入予定であることが発表されています。エンターテインメントとリテールの両面でさらなる拡張が見込まれ、地元・本土・海外のゲストにとってより魅力的なデスティネーションとして進化し続けるとしています。

グッズそのものの魅力と体験の質を高めることで、訪れるたびに新鮮な発見と記憶が生まれる仕組みをHKDLは着実に積み上げています。

香港ディズニーランドが推進する「体験型マーチャンダイジング」は、グッズを記念品以上の存在へと昇華させる試みです。ラッキーナゲットスピンの3万回超え、20周年グッズ350万点以上の販売実績はその効果を如実に示しています。ストーリーと参加体験が織り交ざった新しいパーク体験は、今後のピクサー・マーベル展開でさらに広がりを見せるでしょう。次回の訪問では、グッズを「買う」という行為そのものを旅のハイライトとして楽しんでみてください。

EDITOR’S VOICE
ブラインドボックスを開ける瞬間のドキドキ感は、何度経験しても色あせません。香港ディズニーランドのグッズ戦略を知ると、あの「欲しくなってしまう」感覚が偶然ではなく、丁寧に設計されたものだと改めて実感します。
REFERENCE 本記事の作成にあたり、以下の記事を参考にさせていただきました。
macaubusiness.com
ドリームジャーナル編集部 S
ドリームジャーナル編集部 S
東京・海外パーク合わせて通算500回以上、世界6つのディズニーリゾートを制覇したディズニーフリーク。パークの空気感、限定グッズの魅力、映画の深い考察まで、大人のディズニーの楽しみ方をお届けします。
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