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ビッグサンダー・マウンテンの知られざるバックストーリー完全解説|呪われた鉱山の世界観とは

ウエスタンランドに威風堂々とそびえ立つ赤茶色の岩山「ビッグサンダー・マウンテン」。

このアトラクションには、一攫千金を夢見た開拓者たちと山の神の怒りが織りなす、奥深いバックストーリーが隠されています。

呪われた鉱山の壮大な物語

1880年代、ゴールドラッシュの熱狂が過ぎ去った後の鉱山の町。

古くから先住民に神聖視されていた赤い岩山「ビッグサンダー・マウンテン」は、金脈発見の噂と共に運命が大きく変わることになります。

ビッグサンダー・マウンテンを駆け抜ける鉱山列車

先住民の警告と開拓者たちの欲望

一攫千金を夢見る開拓者たちが殺到し、「ビッグサンダー・マイニング・カンパニー」という鉱山会社が設立されました。

先住民たちは「山を荒らせば災いが起こる」と警告しましたが、その言葉に耳を貸す者はいませんでした。

山の神の怒りが招いた奇怪な現象

採掘が本格化すると、鉱山では奇妙な事故が多発するようになります。

落盤事故の頻発、機械の謎の故障、そして誰も乗っていないはずの鉱山列車が猛スピードで暴走を始めるという怪奇現象まで起こるようになりました。

ゲストは廃鉱となった鉱山会社の事務所を訪れた探検家として、今や山の主となった暴走列車に乗り込み、呪われた鉱山を駆け抜けるスリリングな体験をすることになります。

Tony Baxter氏が込めた創造の軌跡

ビッグサンダー・マウンテンの誕生には、伝説的なImagineerであるTony Baxter氏の創意工夫が深く関わっています。

幻のプロジェクトから生まれた傑作

このアトラクションの基本コンセプトは、もともと別のImagineer、Marc Davis氏が構想していた「Western River Expedition」という大規模プロジェクトの一部でした。

しかし、費用面で計画が頓挫したため、Tony Baxter氏が「暴走する鉱山列車」の部分を独立したアトラクションとして提案し、実現に至ったのです。

10代の発想が生んだ迷路のアイデア

D23の資料によれば、Tony Baxter氏は青年時代にクルミの木で作ったおもちゃの迷路が、このアトラクションの原案になったと語っています。

彼は10代の頃にディズニーランドのアイスクリームショップでアルバイトとしてキャリアをスタートさせ、現場でゲストの求めるものを学びながら自作のアトラクション案を持ち込んでImagineerになったという、まさにアメリカンドリームを体現した人物です。

EDITOR’S VOICE
Tony Baxter氏の経歴を知ると、ビッグサンダー・マウンテンがより一層特別に感じられますね。現場での経験が生んだアイデアが、世界中で愛されるアトラクションになったのです。

リアルな景観へのこだわり

ビッグサンダー・マウンテンの印象的な岩山の景観は、実在する風景をモデルにしています。

モニュメント・バレーの壮大さを再現

東京ディズニーランド版を含むフロリダ、パリのバージョンでは、アリゾナ州とユタ州にまたがるモニュメント・バレーの赤く切り立った岩山がモデルとされています。

一方、元祖であるカリフォルニア版では、ユタ州のブライスキャニオン国立公園の「フードゥー」と呼ばれる奇岩群がモデルです。

アンティークの機械が演出する本格感

アトラクションの入口横に置かれているスチームトラクターは、1898年製のアンティークの本物です。

こうした細部へのこだわりが、1880年代の鉱山の町という世界観をより一層リアルに演出しています。

隠されたトリビア&細かな演出

ビッグサンダー・マウンテンには、注意深く観察すると発見できる数多くの隠し要素が散りばめられています。

隠れミッキーの宝庫

キューラインの途中にあるサボテンのてっぺんや、アトラクション出口付近の動物の肋骨の化石が展示されているエリアの岩肌に隠れミッキーが存在すると言われています。

また、屋内キューラインの窓から外の岩を見ると、岩の重なりがミッキーに見える場所もあるとか。

野生動物たちが織りなす物語

コースの途中では、オポッサム、ビッグホーンシープ、コヨーテ、コウモリといった野生動物のオーディオアニマトロニクスを見ることができます。

キューライン近くには、かつて鉱山の現場監督だった「セドナ・サム」と愛犬「ディガー」が住んでいるとされる場所もあります。

東京ディズニーランドの歴史を刻む記録

ビッグサンダー・マウンテンは、東京ディズニーランドで初めて「ディズニー・ファストパス」が導入されたアトラクションという記録も持っています(2000年7月24日)。

ディズニー土産の定番「チョコレートクランチ」は、ビッグサンダー・マウンテンのオープンに合わせて、ゴツゴツした岩山をイメージして開発されたお菓子だという説もあります。

世界各地で異なる物語展開

ビッグサンダー・マウンテンは世界4つのディズニーパークに設置されており、それぞれ異なる特徴と物語を持っています。

パリ版の独特な設定

ディズニーランド・パーク(パリ)版では、アトラクションの大部分がアメリカ河の中央の島に設置されており、乗り場からトンネルで水底をくぐって島へ渡るという最もユニークなレイアウトになっています。

ストーリーも「サンダーバード」の伝説が色濃く、鉱山会社のオーナー「Henry Ravenswood」は同パークのホーンテッドマンションと関連が深いキャラクターです。

フロリダ版の興味深いキャラクター設定

フロリダ版のリニューアルでは、鉱山会社の創業者として「Barnabas T. Bullion」というキャラクターが設定されています。

このキャラクターのモデルは、ビッグサンダー・マウンテンの生みの親であるImagineerのTony Baxter氏自身であると言われています。

パーク特徴
カリフォルニア(元祖)ブライスキャニオンがモデル
フロリダ大洪水の設定、東京版と類似
東京「Railroad」が付かない正式名称
パリ島設置、水底トンネル通過

他アトラクションとの世界観共有

ウエスタンランドの「蒸気船マークトウェイン号」や「トムソーヤ島いかだ」からは、ビッグサンダー・マウンテンの全景を眺めることができます。

これらのアトラクションは同じ19世紀の西部開拓時代をテーマにしており、一つの大きな物語世界を形成しています。

ビッグサンダー・マウンテンは、単なるローラーコースターを超えた壮大な物語世界を持つアトラクションです。先住民の警告を無視した開拓者たちの末路、Tony Baxter氏の創造性、実在する風景へのオマージュ、そして世界各地で展開される異なるストーリー。これらすべてが組み合わさって、私たちに忘れられない体験を与えてくれるのです。

ドリームジャーナル編集部 S
ドリームジャーナル編集部 S
東京・海外パーク合わせて通算500回以上、世界6つのディズニーリゾートを制覇したディズニーフリーク。パークの空気感、限定グッズの魅力、映画の深い考察まで、大人のディズニーの楽しみ方をお届けします。
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