ディズニーランド・パリのファンタジーランドに佇む「白雪姫と七人のこびと」。1937年の名作アニメーションの世界を歩くように味わえる、パークの歴史を語るうえで欠かせないアトラクションのひとつです。
そのアトラクションが2ヶ月以上にわたる改修を経て、2026年7月28日に再オープンしました。丁寧に磨き上げられた空間と、大きく姿を変えたフィナーレ。今回はその内容を、写真とともにたどっていきます。
2ヶ月以上をかけた大規模な改修
今回の改修には、ウォルト・ディズニー・イマジニアリング・パリをはじめ、デザイン部門、メンテナンス、そしてセントラル・ワークショップのチームが数週間にわたって携わりました。
作業の中心は技術的なメンテナンスでしたが、それにあわせてアトラクション全体の徹底的なクリーニングも行われています。開園当時の鮮やかさを取り戻すことが、今回の大きなテーマでした。

石造りのアーチ天井から吊り下げられた、新しいテーマ性のあるシャンデリアもそのひとつです。赤いリンゴをあしらったステンドグラス風のデザインが、物語の世界へと誘ってくれます。
キューラインとコテージシーンの刷新
改修の効果は、待ち列に並ぶ段階から感じられます。床、腰壁、柱、木部、手すりがあらためて塗装され、空間全体がすっきりとした印象に生まれ変わりました。

アトラクション内部では、コテージのシーンがとりわけ丁寧に手を入れられました。壁は完全にサンディングされたうえで塗り直され、開園当初のような鮮やかな仕上がりを取り戻しています。
プラットフォームから梁にいたるまで、木部はすべて手作業で塗装。そしてこびとたちのフィギュアも、セントラル・ワークショップで一体ずつ塗り直されたそうです。窓から覗く鹿やうさぎ、リスといった森の動物たちも、細やかな演出で暮らしの気配を伝えてくれます。
コテージシーンの壁はサンディングと再塗装によって完全にリフレッシュ。木部やこびとのフィギュアも手作業で仕上げられ、開園当時の彩りがよみがえりました。
生まれ変わったフィナーレ
今回もっとも大きな変化は、アトラクションのラストシーンです。まずは、これまで長く親しまれてきたオリジナルのフィナーレをご覧ください。

以前のフィナーレでは、白馬に乗った白雪姫と王子が動くアニマトロニクスとして登場していました。夕焼けに染まる城を背景にした、物語のハッピーエンドを象徴する場面です。

新しいフィナーレでは、白雪姫のフィギュアがまったく新しく設置されました。レジン製で、フランス・セーヌ=エ=マルヌ県の工房で手作業により制作・彩色されています。
映画のキャラクターデザインをより忠実に再現している点が特徴で、同時にアトラクションで働くキャストの安全性にも配慮した設計になっているとのことです。

さらに、フィナーレを描く壁画にも手が加えられました。シーンから外された王子と白馬は、新たに壁画のなかに描き込まれる形になっています。動く演出から静止した像へと、ラストの表現が大きく変わったのです。
新しい白雪姫のフィギュアはレジン製で、映画のデザインを忠実に再現。従来シーンにいた王子と白馬は壁画へと描き移されました。

見どころは主要なシーンだけではありません。ブラックライトによる鉱山の場面も塗り直され、蛍光塗料が描き出す宝石の輝きがいっそう鮮やかになりました。床はすべて剥がしたうえで再塗装され、照明もスポットライトの清掃と最適化を含めて調整されています。

外観にも変化があります。ピノキオの旅の近くにあった出口の「Exit Only」サインが、白雪姫と仲間たちを描いた手描きの新しい壁画に置き換えられました。フランス語と英語で「SORTIE ✿ EXIT」と記された、温かみのあるデザインです。
舞台裏を支えるキャストたち
こうした細やかな仕上がりの背景には、数多くのキャストの手仕事があります。ハート型の窓を持つ木製の扉を、筆で一つひとつ塗り直す作業もそのひとつです。

「FACILITIES & OPERATIONS SERVICES」のベストを身につけたキャストが、ヒンジのまわりまで丁寧に塗料をのせていく姿。こうした地道な作業の積み重ねが、あの鮮やかな世界を支えています。

工房では、フィギュアの彩色も参考資料と照らし合わせながら進められています。細部にまでこだわる制作の現場を見ると、アトラクションが一つの作品として磨き上げられていることが伝わってきます。
再オープンは2026年7月28日。ただし、ファンタジーランドの屋根の改修工事にともない、外観の足場は2026年秋まで残る予定です。完成後は、エンターテインメントチームや花火の設備をより快適に運用できる仕様になるといいます。
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ディズニーランド・パリの「白雪姫と七人のこびと」が2ヶ月以上の改修を経て再オープン。開園当時の彩りを取り戻す塗装やクリーニングに加え、フィナーレは新しい白雪姫のフィギュアと壁画に描き込まれた王子へと一新されました。動く演出から静止した像へ、という大きな変化を見せています。

