2026年10月より、東京ディズニーリゾートの1デーパスポートに新たな価格帯が加わり、大人の最高価格が11,900円へと引き上げられることが発表されました。2023年10月に遂に1万円の大台を超えたばかりとあって、驚きや戸惑いの声が多く聞かれます。
今回は、値上げ後の料金体系の詳細から、これまでの価格推移、海外ディズニーパークとの比較まで、知っておきたい情報を丁寧に整理してお伝えします。
2026年10月からのチケット値上げ詳細

現在の1デーパスポートは6段階の価格変動制で、2023年10月から7,900円・8,400円・8,900円・9,400円・9,900円・10,900円という料金体系が約3年にわたって続いてきました。
2026年10月入園分以降、この体系に11,900円という新たな最高価格帯が加わります。2026年9月までの最高価格10,900円と比較すると、ちょうど1,000円の引き上げとなり、最低価格7,900円との差は4,000円に拡大します。
注目すべきは、小学生・幼児料金の扱いです。これまで大人料金が上昇しても、小学生・幼児料金は一律5,600円に据え置かれてきました。しかし、2026年10月に新設される11,900円区分の日については、小学生・幼児料金も5,900円となります。子ども料金を一定に保つという従来の方針は、実質的に変更されたと考えてよいでしょう。
2026年10月以降の1デーパスポート料金一覧
| 価格レベル | 大人(18歳以上) | 中人(中・高校生) | 小人(小学生・幼児) |
|---|---|---|---|
| レベル7(新設) | 11,900円 | 9,800円 | 5,900円 |
| レベル6 | 10,900円 | 9,000円 | 5,600円 |
| レベル5 | 9,900円 | 8,400円 | 5,600円 |
| レベル4 | 9,400円 | 7,800円 | 5,600円 |
| レベル3 | 8,900円 | 7,400円 | 5,300円 |
| レベル2 | 8,400円 | 7,000円 | 5,000円 |
| レベル1 | 7,900円 | 6,600円 | 4,700円 |
ディズニーチケットが値上げする理由
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、コロナ禍以降、入園者数の拡大よりもゲスト1人あたりの売上高を高める方針を経営の軸に据えています。
2025年度(2025年4月〜2026年3月)のゲスト1人あたりの売上高は過去最高の18,403円を記録しており、この数字がその方針の成果をよく示しています。
ゲスト1人あたりの売上高を構成する要素は、チケット収入・DPA(ディズニー・プレミアアクセス)・グッズ・飲食など多岐にわたります。なかでもチケット収入は売上高の約半分を占めており、価格改定が収益に与える影響は非常に大きいと言えます。
2026年4月の決算説明会では、2026年度の業績予想として「変動価格制による高価格帯チケット構成比の増」が明示されました。これは、高価格帯チケットを設定する日数を増やしていく方針を意味します。
オリエンタルランドは「短期間での大幅な引き上げは想定していない」と説明していますが、数百円〜1,000円規模の段階的な値上げが今後も続く可能性は十分にあると見てよいでしょう。
これまでの値上げ推移
東京ディズニーランドが開園した1983年、1デーパスポートの価格は3,900円でした。それが約43年の時を経て、最高11,900円へと変化してきたわけです。改めてその推移を振り返ってみましょう。
- 1983年:3,900円(開園時)
- 1987年:4,200円(+300円)
- 1992年:4,800円(+400円)
- 1996年:5,100円(+300円)
- 2001年:5,500円(+300円)
- 2006年:5,800円(+300円)
- 2011年:6,200円(+400円)
- 2014年:6,400円(+200円)
- 2015年:6,900円(+500円)
- 2016年:7,400円(+500円)
- 2019年:7,500円(+100円)
- 2020年:8,200円(+700円)
- 2021年3月:最大8,700円(+500円)
- 2021年10月:最大9,400円(+700円)
- 2023年10月:最大10,900円(+1,500円)
- 2026年10月:最大11,900円(+1,000円)
開園以来おおむね3〜4年ごとに改定が行われてきましたが、2019年以降は値上げの頻度が明らかに高まっています。2014年から2016年の3年連続値上げや、2023年に初めて1万円を超えたタイミングは、多くのゲストに強い印象を残したことでしょう。
2021年には価格変動制が導入され、一律価格の時代が終わりを迎えました。以降は日程によって料金が異なる仕組みとなり、2023年に6段階制へ拡充、そして今回の7段階制へと進化を続けています。
海外ディズニーパークとのチケット価格比較
値上げのたびに「高くなった」と感じる東京ディズニーリゾートのチケットですが、世界の他のディズニーパークと比較すると、実際はどのような水準にあるのでしょうか。
ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(フロリダ)
1日1パーク入場の1dayパスは119ドル〜184ドル。1ドル=160円換算で、約19,000円〜30,000円となります。
ディズニーランド・リゾート(カリフォルニア)
1dayパスは104ドル〜224ドルで、日本円換算で約16,000円〜36,000円。変動幅が非常に大きいのが特徴です。
上海ディズニーランド
6段階の価格変動制で475元〜799元。1元=23円換算で、約11,000円〜約18,000円です。
香港ディズニーランド
3段階の価格変動制で、通常日が669香港ドル(約13,000円)、最高価格日が939香港ドル(約19,000円)となっています。(1香港ドル=20円換算)
ディズニーランドパリ
1日1パーク入場の1dayパスは59ユーロ〜107ユーロ。1ユーロ=185円換算で、約11,000円〜約20,000円です。
世界のディズニーパークと比較すると、東京ディズニーリゾートの最高価格11,900円は、上海やパリと同程度か、やや低い水準に位置します。米国のパークと比較すれば、まだ相当割安と言えます。値上げが続いているとはいえ、グローバルな視点では必ずしも「高い」とは言い切れない部分もあります。
値上げによる混雑緩和効果は期待できる?
チケット値上げに対して、「パークが空くなら結果的にプラスでは」という声もあります。確かに、価格上昇によって来場者数が抑制され、混雑が緩和される効果は理論上あり得ます。
2023年の値上げの際も、平日への来場分散による混雑緩和が目的の一つとして挙げられていました。しかし実態として、「空いているかもしれない」という期待が逆に来場者を集め、混雑を招くという逆説的な現象も起きやすいとされています。
オリエンタルランドはアプリの充実など複数の混雑対策を講じており、アプリ上でのグッズ購入・自宅配送やアトラクションの待ち時間確認など、パーク体験の質を向上させる取り組みも進んでいます。チケット価格だけに注目するのではなく、こうした環境整備とあわせて評価していく必要があるでしょう。
【まとめ】2026年10月からのディズニーチケット値上げポイント/大人の最高価格が11,900円(新設・レベル7)へ引き上げ/最低価格7,900円との差は4,000円に拡大/新最高価格帯の日は小学生・幼児料金も5,900円に変更/オリエンタルランドは「ゲスト1人あたりの売上高向上」を引き続き重視/世界のディズニーパークと比べると、東京の価格はまだ低い水準にある

